我が家のビオトープ(1)

定点観察した四季の絵が、小学校の理科の教科書に今も載っていると
思うのだが・・・。

春は芽ばえ、夏は葉が繁り虫や鳥たちが飛び交い、秋は紅葉実がみのり、冬は落葉や雪の下でじっと春を待つ動植物たち。
誰もが見たであろうそんな絵を見て、目には見えなくてもそこに息づくものたちがいる、その自然界の不思議さと、そんな絵に小学校の頃から魅せられた。


大人になってからは、川や雑木林、薮を心地よく感じ、柔らかな土の上を歩きたい、そう思うようになった。
公園の片隅や、住宅地に少し取り残された自然を見ると心が癒され、子供の頃の野や山、そして教科書のあの絵を想い浮かべる。

そんな想いがあって「我が家のビオトープ」である。

教科書のあの絵が正しくビオトープだった。
そのビオトープがマンションの14階のベランダに登場。
ここの先住民はアリとクモ。
水草を浮かべていたら、小さな羽虫が水際に卵を生み付けた、その羽虫を捕えようと、どこからともなくクモが現れ、網を張り、食物連鎖が始まった。
その後の入植者は、金魚2匹、ヒメダカ約100匹。
小さなバッタ、オンブバッタ、キリギリスの仲間、テントウムシ、カナブン、まだら模様の大型カミキリムシ、カマキリの幼虫、セミ、ハチ、蛾と幼虫、小さなムカデ、トカゲ、ススメ等が東京のマンション14階の訪問者だから驚きである。
川を挟んで大きな公園があるからだろうか・・・。

!!これからも突然の訪問者、入植者大歓迎である!!